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■低糖質食が抱えるリスクとは、長期の低糖質食は危険!

生活習慣病の改善やダイエットに効果があるとして、日本でも「低糖質食」が話題になりました。

「低糖質食」は、肥満で体脂肪の多い人が実施すると短期的な減量効果があります。

しかし、一方で「低糖質食」は健康を害することも報告されています

  1. 心疾患の発症
    長期的に実施することで、心疾患による死亡率が高くなることが報告されました。BMJ, 2012)

  2. 肥満でないヒトでは、健康に有害あり
    本研究室では、肥満でない人が低糖質食を実施するリスクについて
    マウスを用いた研究により以下のことを確認しています。

  • 酸化ストレスの増加(老化の促進、ガンの発症リスクなど)

  • 腎臓の糸球体肥大

  • 皮膚機能の低下(シミ、しわの増加)

  • 脂質代謝の低下

  • 内臓脂肪の蓄積

  ➡(掲載論文)Kaburagi T et al. Nutrieints (2019Diabet Obes Inte J , 2, 1-9 (2017)に掲載

  

  • 長期に実施しないこと

  • タンパク質と一緒に増える脂質の質を高めること→ココナッツオイルや青魚などに多く含まれるDHA,EPAなど

  • 緑黄色野菜や果物、お茶などに多く含まれるポリフェノールのような抗酸化物質を積極的に取る

 
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肥満は、高血圧症や糖尿病、動脈硬化をはじめとする生活習慣病のリスク因子であり、

肥満に伴って脂肪細胞が肥大・増殖し機能異常ををおこすことが、代謝の異常や生活習慣病の発症につながります。

高脂肪食を与えて肥満にしたマウスの脂肪組織を調べたところ、末端にα2,6シアル酸を持つ糖鎖の量が肥満細胞への分化に伴って大きく減少することを発見しています。

これは、α2,6シアル酸を作る酵素ST6GAL1の遺伝子が、DNAメチル化により“オフ”になるtためだとわかりました。

  ➡(掲載論文)J Biol Chem, 292, 2278-2286 (2017)に掲載参照webページ

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鶏肉由来イミダゾールジペプチドは、抗疲労効果、抗酸化効果を持つことが知られています。

本研究室では、日本ハム(株)との共同研究のもと、競技パフォーマンスへの効果に関する研究を行っています。

これまでに、イミダゾールジペプチドの摂取が、バスケットボール選手の疲労感の軽減効果が認められ、フリースロー成功率にも良い効果があることがわかりました。

第66回日本栄養改善学会学術大会(2019)にて発表

 
  • Low-Carbohydrate Diet Inhibits Different Advanced Glycation End Products in Kidney Depending on Lipid Composition but Causes Adverse Morphological Changes in a Non-Obese Model Mice. Kaburagi T et al. Nutrieints. 2019. Nov; 11(11): 2801.

  • Inhibitory role of alpha2,6-sialylation in adipogenesis, Kaburagi T, Kizuka Y, Kitazume S, Taniguchi N, J Biol Chem, vol.292, No.6, pp.2278-2286.2017

  • Different effects on hepatic lipid metabolism of low carbohydrate diet on obese and non-obese mice, Kadowaki S, Kaburagi T Diabet Obes Inte J , 2, 1-9 (2017)

  • 非肥満マウスにおける低糖質高たんぱく質食の影響」門脇真也,蕪木智子,責任著者 栄養学雑誌(日本栄養改善学会) 74 巻 3 号 pp.51-59. 2016

  • The effects of moderate exercise on secretory IgA production in mice depends on dietary carbohydrate intake, Shibuya T, Kaburagi T, Oshiro S.Journal of Clinical Biochemistry and Nutrition, Vol.57, No.1, pp.44-49.2015

  • 【中・高等教育において生化学を学ぶ意義とカフェインを題材とした講義手法に関する一考察」福島洋一、蕪木智子 大東文化大学教職課程センター紀要 (5), 147-156, 2020-12
     

  • 「肥満における糖鎖の役割-糖転移酵素ST6GAL1は脂肪細胞の増殖を抑制する-」蕪木智子,木塚康彦,北爪しのぶ,谷口直之 The Lung perspectives(メディカルレビュー社),vol.25, No.4, pp.75-79. 2018
     

  • ​「健康な生活は朝ごはんから-大東文化大学の朝ごはんプロジェクトと食育講義-」蕪木智子 生活協同組合研究
    (生協総合研究所),Vol.524, 2019

  • イミダゾールジペプチド摂取がバスケットボール選手の疲労および球技パフォーマンスに与える影響
      (第74回 日本体力医学会大会, 2019)

  • 大学生男子バスケットボール選手における競技能力と栄養摂取および食意識と の関連
     (第66回日本栄養改善学会学術大会,2019)

  • ヘアレスマウスにおける低糖質食摂取が皮膚光老化に与える影響の解析
     (第73回日本栄養·食糧学会大会, 2019)

  • 脂肪細胞における糖転移酵素St6gal1およびシアル酸付加による肥満の抑制効果
     (第39回日本肥満学会, 2018)

  • 非肥満マウスにおける低糖質食および中鎖脂肪酸含有低糖質摂取の影響
     (第39回日本肥満学会, 2018)

  • 大学生男子バスケットボール選手における競技能力と栄養摂取および食意識と の関連
    (日本スポーツ栄養学会 第5回大会, 2018)

  • 低糖質食および中鎖脂肪酸摂取は腎機能およびAGEs産生を変化させる
     (第27回日本メイラード学会, 2017)

  • Inhibitory Role of a2,6-Sialylation in Adipogenesis
     (RIKEN international symposium: Systems Glycobiology and Beyond, 2017)

  • AGEs生成に低糖質食および中鎖脂肪酸摂取が与える影響
     (第71回日本栄養・食糧学会大会, 2017)

  • 糖転移酵素ST6GAL1による肥満の抑制
     (第71回日本栄養・食糧学会大会, 2017)

  • Low-carbohydrate diets adversely impact the skin of a mouse model of photoaging exposed to ultraviolet B
    radiation. Kanaki K, Kaburagi T et al. J Clin Biochem Nutr.  in press

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